イラン直輸入!高品質ペルシャ手織物 - キリムの織り方について

 

多彩な表情で魅せる、キリムの多様な織り方とは?

キリムには図面がありません。
そのため、キリムを織る前に予めデザイン・色合いを決めておく必要があります。
また遊牧による生活様式のため、サイズは携帯できる大きさに限られ、染料も僅かでした。
 
基本の平織りから始まり長い歴史の中で様々な技術が生まれ、徐々に織りの細かいより複雑な模様のキリムが生まれ、世界中のコレクターの心を惹きつけてやまないアイテムとなり得たのです。

 

平織り

日本では「つづれ織り」とも呼ばれる、最も基本的な技法。
縦糸に横糸を交互に通して上から押し付けるので、
縦糸は隠れ、横糸だけが見えるようになる。
表も裏も平らになる、布のような仕上がり。

均等織り

縦糸・横糸の両方が表面に出た平織りの技法で、
縦糸に横糸をやわらかく入れていくもの。
平織りでは横糸だけが見えるようになるが、
この織り方では縦糸横糸、両方の糸が表面に見えるようになる。
スィスィム織り・ズィリ織りによく見られる。

スリット織り

色を変える時に使われる代表的な織り。
色を変える箇所で、糸の端を縦糸に巻き込むことで色を変える。
別の色は次の縦糸に入れていくため、
横糸を縦糸に巻き込んだ時に、縦に短い切れ目ができる。
この技法で織ったキリムは、ほとんどがリバーシブル。

つなぎ織り

色が変わる箇所で横糸を同じ縦糸に交互に絡ませることにより、切れ目を出さない織り方。
色のつなぎ目が繊細に仕上がる。
1本の縦糸に2本の横糸が通っているのが特徴。

ダブルつなぎ織り

バクティアリ族が織るキリムによく見られる技法で、色の変わる部分に切れ目が出ない技法。
横糸同士を重ねて接合することで強い織りとなる。
リバーシブルではなく、裏表のある仕上がりとなる。

曲線織り(Ⅰ)

横糸に別の糸を差込み、カーブを作る技法。
通常、横糸は縦糸の間を水平に通していくが、
別の糸が通りやすいよう横糸を凹凸に織る。
連続模様・装飾が表現できる。

曲線織り(Ⅱ)

短めの横糸を追加して織り込む技法。
本来の横糸が、追加した横糸を囲むようにカーブするので、波や円形の形を作ることが出来る。
流れるような花の文様によく使われる。

ジャジム織り

横糸1本に対して数色の縦糸で織る技法。
縦糸の色が表面に出て、縞模様になる。
テントバンド・装飾された細長いキリムなどに使われる。
数枚をつなぎ合わせて大きいサイズにした物もある。

スィスィム織り

均等織りや平織りに数種の色の糸を追加し、
縦糸に絡ませて刺繍のように横糸を浮かびあがらせる技法。
この織りのキリムは軽いため、カーテン・家具・暖炉のカバーとして使われる。

ズィリ織り

スィスィム織りに似ているが、
縦糸を3~5本をひとまとめにして横糸を追加して行く技法。
水平・斜めなど様々な模様が出来る。

ソマック織り

横糸が残っている地織りに新しい横糸を巻き込んで行く技法。
縦糸2本に横糸を折り返しながら絡めて織り進めるのが基本。
強く重厚なキリムが出来る。
片方だけ絡める技法と両面絡める技法がある。

 

 


今すぐ欲しい!お手頃サイズの玄関マット・チェアマット・クッションなどは秋島良品で。