イラン直輸入!高品質ペルシャ手織物 - ギャッベ/キリムの染色について
くらしに彩を与えるペルシャ絨毯の「色」の秘密とは?
染色作業は、「この色が無ければこのデザインもない」と言われるほど極めて重要な作業。
世代から世代へと受け継ぐ門外不出の家宝の様なものです。
色に色を、調合に調合を重ね、幅広い色彩を生んで来ました。
使われる天然染料の材料は、植物の根・花・葉・果実・樹皮、鉱物、動物等。
人工染料に比べ天然染料は、均一に着色するのに優れ、変色しにくいです。
天然染料の基本材料
※()内はペルシャ語名
ベニバナ(ゴルランギ):植物。シルク繊維を赤みがかったゴールドに染める。 | |
あかね(ローナス):植物。乳酸を含むサワーミルクを使うと光沢のある赤色が作れる。 | |
コチニール(ゲルメスダーネ):虫。メスからのみ、自然な赤色が作れる。 | |
サフラン(ザフラン):植物。鮮やかな黄色。 | |
ロッグウッド(バガーン):植物。他の物質と調合すると、自然な黒・明るい赤紫・灰色に。 | |
インディゴ/藍(ニル):植物。日本でも親しみのある、着色力の強い青色。 | |
ウィード(エスパラク):植物。シルク繊維を赤みがかったゴールドに染める。 | |
ターメリック(ザルチュベ):植物。茶・濃い灰色・緑・黄緑・橙色等。 |
タンニンを含む植物
※()内はペルシャ語名
- ざくろ(アナール):灰色・暗色。タンニンを含む他の植物と調合するとさらに別の色も。
- オーク(バルト):茶・黄味のある橙色。
- ウォールナット(ゲルドゥ):タンニンを含む他の植物と調合すると茶色・暗色ができる。
- ミラバラン(ハリヘ):黄色。他の媒体を使うと黒・緑ができるものもある。
その他の植物材料
- 桑:白桑の木は黄色。黒桑の木と果実は赤紫、他の媒染剤を使うと赤・灰色。
- 葡萄の葉:メッキ鉄を使うとオリーブグリーン。アルカリ性の塩を使うと橙色。
- プラタナの葉:タンニンを含む他の植物と調合すると茶色・暗色ができる。
- ウール:とうもろこしのワラと煮ると明るいベージュ。玉ネギの皮で煮ると桃色。へナの葉と煮るとジャスパーグリーン。
その他の染色材料
- 赤色:ケシの実、バラの根
- 黄色:イチジク・レモンの皮・ピスタチオの木・りんご・柳の木
- 青色:ナスの皮
- 橙色:柳の葉・プラムの樹皮・ムギの葉
- 黒・茶色:チャイ(ペルシャのお茶)の葉・タバコ・鉄・泥
- 金色・明るい茶色:西洋刺草
媒染剤
基礎原料だけでは理想の色に染まらないことが多いため(インディゴ/藍を除く)、現在では媒染剤として塩・鉄・石灰・酢などを使う。
古くからは、木の根・葉・果汁などがある。
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